
映画『藁にもすがる獣たち』の都内で行われた完成披露舞台挨拶をリポート。

キャストの鈴鹿央士、成宮寛貴、森七菜、MEGUMI、青木マッチョ、小手伸也、風吹ジュンとメガホンを取った城定秀夫監督が出席してクロストークを繰り広げた。
本作は、江戸川乱歩賞作家・曽根圭介氏の同名小説(講談社文庫)を映画化。『嗤う蟲』などの城定秀夫監督とドラマ『岸辺露伴は動かない』シリーズの脚本を手がけた小林靖子がタッグを組んだ。
バイト先のネットカフェで偶然見つけたボストンバッグに入った“1億円”を手にした、大学生YouTuber・佐藤寛治(鈴鹿央士)と、決して出会うはずのなかった人物たちとの欲望むき出しの“1億円”争奪戦が繰り広げられる。
最初に会場の半ばから登場したキャスト達が、疑似紙幣(鈴鹿の顔が印刷されたもの)をマネーガンで客席へまき散らしながら登場した。

チャンネル登録者数2ケタの弱小YouTuberの大学生・佐藤を演じた鈴鹿は、役作りについて「役作りという役作りはなかったのですが、売れないYouTuber役なので、人気のYouTuberの方たちの動画をいろいろ見ました。挨拶の仕方とか――」と伝える。
悪徳警察官・江波戸良介役を演じた成宮は、1年前の暑い時期の撮影だったことを明かし、撮影中にギックリ腰気味になったという。「1億円(10キロ)を持って走らなきゃいけない役。コルセットしながら走ってました」と過酷な撮影を振り返る。また、作品については「踏み外したら陥ってしまいそうなキャラがたくさん出ています。僕の役は人間らしい役柄なので、その場その場で思いのままやりました」と話した。
わけあり主婦役のMEGUMIとミステリアスな悪女・し~な役の森の間では、美容トークが交わされた。撮影中に日焼けしたという森が「白くなりたいんですけど、何かありますか?」と相談すると、MEGUMIは自身がプロデュースしている化粧品ブランドのサプリメントを森に大量にプレゼント。森は大切に持ち帰ったそうだ。

食わせ者のデカ・肥後役を演じた小手は、焼肉を食べるシーンで、監督から「話すことより、多少セリフが分からなくてもいいから、とにかく肉を食べてください」と指示され、悪戦苦闘したことを話した。
鈴鹿は認知症の祖母・富子役の風吹と初共演。「風吹さんにおばあちゃん役をやっていただけたからこそ、『この笑顔を守らなきゃ!』って思いながら演じることが出来ました」と伝える。風吹は鈴鹿の印象を「プライベートはとってもおしゃれなんですよ」と明かし、「物語は悲惨ですが、現場は和む感じで、楽しい現場でした」と話した。
映画の舞台挨拶は初めてとなる青木は緊張気味。「おかっぱの怪力男という役柄だったので、まずおかっぱ頭にして、生け花をする役だったので生け花教室にも行きました」と話す。青木が登場するアクションシーンでは、2025年に約65年の歴史に幕を下ろした東京・銀座の映画館「丸の内TOEI」が登場する。
城定監督は「壊してしまうものなので、思いっきり壊しました」と笑顔。また、「暑い中で撮った作品です。”こんなシーン、今まで撮った事がない”と思うシーンも多かった。楽しんでください!」とアピール。

終盤には、鈴鹿と森、2チームに分かれて疑似紙幣による「1億円(10キロ)の重量当てゲーム」も用意されており、会場は大いに盛り上がった。
最後に鈴鹿は、「今まで見たことのないようなシーンや、強烈な映像シーン、本編は95分ですが、ハラハラドキドキの展開で1秒も見逃すことなく楽しんでいただけたら幸いです!」と、作品を熱くアピールした。
映画『藁にもすがる獣たち』は、韓国の「第30回プチョンファンタスティック国際映画祭」のSignature部門に正式出品され、カナダの「第30回ファンタジア国際映画祭」では、編集を担当した上野聡一氏がCheval Noir部門の最優秀編集賞を受賞している。
(文・撮影:福住佐知子)

9月25日より全国ロードショー
作品情報
2026年/日本/95分/配給:東映
© 2026「藁にもすがる獣たち」製作委員会
公式サイト:https://warakemo-movie.com/
