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『オークストリートの異変』


斬新なアイデアが詰まったストーリーは驚きの連続
迫真の演技で魅了する恐竜パニックアクション映画

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1980年代のアメリカ郊外にある平和な街、オークストリートに突如、恐竜が出現し、住民たちに襲いかかる。アメリカらしい戸建てが立ち並ぶ住宅街を恐竜が闊歩する光景は、漫画じみて滑稽に思えるけれど、これが抜群におもしろい!

監督・脚本は、見えない恐怖を描いたホラー映画『イット・フォローズ』(’14年)のデヴィッド・ロバート・ミッチェル。製作は、ジョージ・ルーカスの跡を継ぎ、『スター・ウォーズ』続3部作(エピソード7~9)の監督を務めたJ・J・エイブラムス。テレビドラマ『LOST』(’04~10年)や怪獣パニックアクション映画『クローバーフィールド/HAKAISHA』(’08年)など、話題のSFアクションを数々生み出したエイブラムスらしい斬新なアイデアが詰まっている。

最新学説に基づいた驚きの恐竜もいるという多種多様な恐竜たちが次々に登場し、驚きとスリル、そしてインパクト満点の恐竜パニックアクション映画が誕生した。


1982年、主婦のデニース・プラット(アン・ハサウェイ)は、夫のグレッグ(ユアン・マクレガー)や、娘のオードリー(メイジー・ステラ)、息子のブライアン(クリスチャン・コンヴェリー)、そして愛犬・スターバックスとともにアメリカ郊外の街オークストリートで平凡な暮らしを送っていた。

グレッグはクライスラー社に勤める傍らピザ配達の仕事もしており、家のことは妻任せ。デニースは物足りない日常を埋めるかのように、家族に内緒で小説を執筆している。オードリーは高校卒業後の進路に悩み、ブライアンは友だちとの関係に問題がある。

家族それぞれが小さな不満や秘密を抱えていても、ずっと緩やかに続くと思っていた日常。ところが、なぜか街に恐竜が出現するという大異変が起こり、一家は生きるために恐竜と闘うことになる。


アン・ハサウェイとユアン・マクレガーという演技巧者のスター俳優をW主演に迎えて描かれるのは、普通の家族と恐竜とのサバイバルアドベンチャー。

今年、20年ぶりの続編として話題を呼んだ『プラダを着た悪魔2』で、一流ファッション雑誌のエディターを颯爽と演じたアン・ハサウェイが、80年代のレトロファッションに身を包み、恐竜と死闘を繰り広げるデニースを大熱演。今秋の注目作、クリストファー・ノーラン監督のファンタジー叙事詩大作『オデュッセイア』にも出演しているなど、ドラマ性の高い映画への出演が多いハサウェイにとって恐竜と闘う役柄は意外でしかないが、シリアスな夫婦関係が重要なキーになるストーリーはひねりがきいて、ハサウェイの役者魂を駆り立てたに違いない。

街から逃げ出す方法を巡り、明らかになる夫婦の亀裂。幸せそうな中流家庭の崩壊の危機を描くシリアスなドラマは数々あれど、崩壊の引き金が“恐竜の出現?!”という戯画的な舞台設定に説得力を持たせたハサウェイとマクレガーの渾身の演技は見ごたえたっぷりだ。

突如、恐竜が出現したSFミステリーとスケールの大きなパニックアクション、エモーショナルな家族ドラマを巧みに融合させ、目まぐるしく変わるストーリー展開に最後まで酔いしれた。
(ライター:能登春子)

作品情報

2026年/アメリカ/100分/配給:東和ピクチャーズ・東宝
公式サイト:https://oak-street.jp/


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