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映画 『私はあなたを知らない、』完成披露舞台挨拶


映画 『私はあなたを知らない、』の都内で行われた完成披露上映会をリポート。

舞台挨拶に主演の坂口健太郎と共演者の早瀬憩、堀田真由、倉田瑛茉、滝藤賢一、原田美枝子とメガホンをとった中野量太監督が出席して作品についてクロストークを行った。

本作は、『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)の中野監督が10年ぶりに完全オリジナル脚本でメガホンをとった日仏共同製作のヒューマンサスペンスとなる。愛する人を殺(あや)めるという重い罪を犯した孤独な青年・西山夕平(坂口)と、母を奪われた娘・東浜朝子(早瀬)が13年の時を経て対峙(たいじ)する姿が描かれる……。


主人公の西山夕平役を演じた坂口は作品へのオファー時を振り返り、「丁寧に一瞬一瞬を切り取った作品になっています。脚本を読んで、愛情と、ある意味の生々しさを感じました。監督の正直な気持ちを一気に全部受け取った気がしました」と話し、脚本を読んですぐに出演を決めた時のことを話した。

今作で坂口は、狂おしいまでに“家族”という幸せの形を追い求め、破滅へと向かっていくという難しい役柄に挑戦している。

また、印象に残った好きなシーンについて聞かれた坂口は「夕平の中に、いろいろなものが渦巻いていくシーンがあって。あのシーンを読んで、ぜひ出演したいという気持ちになりました」とネタバレにならない程度に明かす。「決してハッピーなシーンではないのですが、その瞬間の夕平の気持ちがどこか痛いほどわかるというか……」と少し明かす。たくさんの遊具が出てくる場面だということなので注目したい。

中野監督は「わかってもらえて、とても嬉しい。良かった」と笑顔で坂口に感謝の気持ちを伝えた。そして、中野監督は「ここにいるメンバーと共に、頑張ってこの物語を作り上げました。自信作です。たくさんのものを受け止めてもらえるように作りました。楽しんで観てもらえたら嬉しいです」と話す。また、作品については「オリジナルは自由度がすごく高い。それだけに答えのないものを探して作っていくという、面白さがありました」とも話した。


オーディションを経て、朝子役に抜てきされた早瀬は19歳。夕平が想いを寄せるシングルマザー、紗月(堀田)の娘で、後に夕平の運命を大きく動かす役を演じている。出演が決まって、「安心しました。でも、朝子の人生を背負うことに対する責任感や、プレッシャーも感じていました」と心境を吐露した。

幼少期の朝子役を演じた倉田は、坂口の印象を聞かれ、「とても優しいです。初めて会った時に、一緒にお弁当を食べました。監督さんは、たくさんの演技を教えてくれました」と可愛い笑顔で撮影現場を振り返った。


朝子を育てるために懸命に生きる母親・東浜紗月役を演じた堀田も、中野監督の『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)を観て感銘を受け、中野監督との仕事をずっと熱望していたという。堀田は「昨日また(『湯を沸かすほどの熱い愛』を)観返しました。また違うところでグッと来るものがありました」と話し、中野監督を喜ばせた。

夕平の弁護を担当する弁護士・町村善一役を演じた滝藤は、中野監督作品への出演は14年ぶり3作目となる。「監督は、あの頃と変わらず、情熱的。作品に対する想いが深い。安心して臨みました。現場では、監督と切磋琢磨しながら、みんなで苦しみ、闘いながら作った作品なので、皆さんに届いたら嬉しいです」と話した。

朝子の祖母役を演じる原田は、中野監督の撮影現場を振り返り、「ナイーブな方で、静かに物事が進んでいくような現場でした」と話し、作品については「物語に出てくる人たちは、愛情深いのですが、みんな愛情表現が下手なんです。ちょっとしたズレを、ニュアンスの違う芝居で表現するのは、結構微妙な違いなので、淡々と撮影は進んでいきました」と話した。

最後に坂口は、「僕(演じた夕平)がチョイスした選択は、肯定されるべきではないと思いますが、夕平が生きた証や、夕平を取り巻く人々の感情は、きっと皆さんに伝わると思います。観る方によって捉え方が変わってくる作品だと思います。心の1本にしてください!」と強くメッセージを送った。
(文・撮影:福住佐知子)



◆ライターのひとりごと◆◆◆
可愛い笑顔の倉田瑛茉ちゃん。撮影現場にいるだけで癒されますね。オーディションで選ばれた新人の早瀬憩さん。清純な美しさが目を引きました。今後の活躍が期待されます。

作品情報

2026年/日本・フランス/126分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/配給:クロックワークス
©IDKYPs./Pyramide Productions
公式サイト:https://watashiramovie.com/


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