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映画『さよなら、僕の英雄』特別先行上映


映画『さよなら、僕の英雄』の都内で行われた上映イベントをリポート。
舞台挨拶に主演のマッツ・ミケルセンが登壇して作品について語った。

マッツの映画での来日・舞台挨拶は6年ぶりとなる。
本作は、『愛を耕す人』(2023)の脚本などでも知られるアナス・トマス・イェンセン監督の最新作となる6作目。アナス監督は『ブレイカウェイ』(00)、『アダムズ・アップル』(05)、『ライダーズ・オブ・ジャスティス』(20)など、すべての作品でマッツとタッグを組んでいる。

物語は、強盗事件での服役を終えた弟のアンカー(ニコライ・リー・コス)が、逮捕前に大金を預けた兄のマンフレル(マッツ)と15年ぶりに再会するも、マンフレルは事件の際に盗んだ大金を隠した場所を忘れていただけではなく、なぜか自身をジョン・レノンだと思い込んでいるのだった。兄弟は大金を入れたバッグを捜す旅に出るのだが、その旅はやがて自分を見つめ直すものとなっていく……。


記憶を失った兄のマンフレルを演じたマッツは「アナスが友人として自分の企画に招いてくれたことと腕のある監督と一緒に仕事ができたことが誇らしい」と話す。また、作品については「ポエムのようなムードに包まれているけれど、狂気が表現されている。すごくデンマークっぽい作品です」と説明。

役作りでパーマをかけてメガネのマッツ。その独特なキャラクターで新境地を開いている。弟・アンカー役にはマッツと同じくアナス監督の作品に出演し続けているニコライ・リー・コスが扮している。同時期に俳優になったマッツとニコライは共演経験も多い。

マッツは共演したニコライについて「お互いイカれたキャラクターを演じることも多くて、そういうときは『戻って来て!!』と言ってくれる人が大切。ニコライとはお互いがそういう存在になっている」と話した。


劇中ではアクションシーンもあり、マッツは「自分のスタントは自分でやるのが好き」と伝える。「若い頃の僕のヒーローは2人で、バスター・キートンとブルース・リー。今回はキートン風で倒れたり、飛び出したり、実際に体を張って演じている」と話す。また、「今回は顔から倒れるシーンがあって、顔は傷つくと撮影が止まってしまうので、コーディネーターと綿密に話し合った」と撮影を振り返った。


ステージに冴えない風貌のマンフレルの等身大パネルが登場。マンフレルの見ため、パーマやメガネなどのアィデアはマッツが出したという。マッツは、「僕はやり過ぎちゃうんだよね」と苦笑。パーマをかけたのでひどい臭いがして「妻は嫌がっていたよ」と苦笑しながら話した。

マッツは日本の魅力についても話す。「文化、歴史、人々、食、日本の好きなところはたくさんある。自国の文化を誇らしく思うことは素敵なこと。ヨーロッパも、もっと日本のことを学んでほしい」と日本愛を伝えた。

自分をジョン・レノンだと思っているマンフレルなので、劇中でマッツがギターを弾くシーンもある。マッツは「歌うマッツ、おとぼけマッツ、スタント・マッツ」すべて観られます。劇中の歌に関しては「なぜ少ししか歌っていないかは観ればわかると思う」と苦笑い。ギターも登場し、マッツは軽く弾いて会場を沸かせた。
(文・撮影:福住佐知子)



◆ライターのひとりごと◆◆◆
貴重な生マッツを堪能。時折話す日本語も優しい。この日用意されたギターを「劇中で使用したものとは違うね」と言いながらもポロロンと引いてみせてくれた。シャイな笑顔で披露してくれたが、あまり得意ではなさそう。そんなマッツが観られたのも楽しかった。

作品情報

2025年/デンマーク・スウェーデン合作/116分/PG12/配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
公式サイト:https://cinema.starcat.co.jp/goodbye-myhero/


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